【感謝の言葉で救われた】介護職として頑張っても報われない日々に、届いた利用者からの手紙

本記事はアフィリエイト広告を利用しています
スポンサーリンク

・介護職で頑張っていても誰にも認められない。
・日々、怒られてばかりで自信を失っている。

そんな毎日で、心が病みそうになってしまう。
本当につらいときってありますよね?

私にもそんな時期がありました。
救ってくれたのは利用者からの感謝の手紙でした。

介護の仕事をしていると、矢面に立たされたり何をしても上手くいかない。
会社や上司からは自分の課題ばかり指摘される。

そんな時、やりがいを見失ったり投げ出したい気持ちになってしまいますよね?

でも、あなたの頑張りを見てくれている人はいるんです。
気付いていましたか?

今回は私がある利用者から送られた、感謝の手紙の話をします。
そこには介護の仕事で、一番見てくれている人は誰かに気付かされた学びがありました。

管理職として報われなかった1年間
でも、とても救われた気持ちになりました。

スポンサーリンク

管理職として着任:しりぬぐいと憎まれ役の始まり

3月に管理職のAさんが辞めます。
そこで来年の3月から、管理職としてAさんのいる施設に異動です。

そう辞令が下りたのは、年が明けて間もなくのことでした。
そこから、自分の後任への引継ぎ、異動してからの引継ぎとあっという間の数か月でした。

異動先の施設は、ここ数年で職員の入れかわりが頻繁な所です。
何かある予感は、何となくしていました。

そして4月から着任となります。

やはりというべきか、予想以上に問題が山積してました。
何から手を付けていいのかわからないほどです。

そこには、開けなければならないパンドラの箱がたくさんありました。

・必要な書類が煩雑で、できているもの、そうでないものの区別がつかない
・職員の仕事量に差があり、不満がたまっている
・そもそも雰囲気が悪い

現状をしっかり整理しようと、必死になります。
しかし着任して1か月しないうちに、人間関係が悪さから1つ目の箱が開きました。

職員の中が悪く、雰囲気が険悪

職員の仲がが悪いのが伝わってきます。もう辞めたいです。

管理職に着任して1か月と経たない時です。
担当ケアマネから、利用者がそう言っていたと報告を受けました。

私はとても、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

私自身も初日から、職員の雰囲気が険悪だとは感じていました。
なんか、空気が暗いような施設全体にもやがかかっている雰囲気です。

それは職員の行動や態度に出ていました。

・朝の挨拶がとても暗い
・特定の職員の仲が悪い
・「仕事をしたくない」「もう辞める」という言葉が飛び交っている

職員一人ひとりが、マイナス思考で働いていたのです。
利用者にもその雰囲気は伝わっていました。

この悪い雰囲気をどうにかする。
まずはそこからでした。

仕事の量が不公平、ルールを敷いて大ヒンシュク

雰囲気が悪い原因の一つとして、仕事をしている人としていない人がいる。
そこからでる不満がありました。

おそらく前任者の方針としては、自発的に仕事をするというものだったのでしょう。
しかし、新しく入った人への育成が欠けていたのです。

つまり入ったばかりの人は、何をして良いのかわかりません。
その結果、働く人とそうではない人の二極化が進みます。

・忙しく利用者の介助に入っている横で立ち話をしている
・30分で済む記録の仕事を、1時間以上かけて行う
・手が空くと、スマホをいじっている

自分から動けない人は、このような行動が目立っていました。

これでは仕事をしている人の不満がたまってしまいます。

そこで、時間ごとに何の仕事をするか、はっきりとスケジュール化しました。
仕事をしていない時間を、一人ひとりで無くしたのです。

今まで楽をしていた人からすると、不満がたまります。
「負担が大きすぎる」
と周囲の職員に文句ばかり言っている人もいました。

私はそこを無視して、ルール化できることは徹底しました。
仕組みで仕事をしない人がでないようにしたのです。

しかし、一部の人は不満がたまっていきます。
そしてその矛先は私に向かってきました。

そして去ってしまう人も

「じゃあ辞めます」

とうとう、このように言い出す人がでてきました。

ルール化したことで、自分の好きなように仕事ができない。
そのような不満から、自分の体調を言い訳にして、例えば利用者の介助をしたくない。
そんな要求を受けたのです。

介護職員である以上は利用者の介助は仕事です。
全員が同じ仕事をしています。

もちろんその要求に対しては、応えられない旨を伝えました。
そうすると、即答で「じゃあ辞めます」と言われたのです。

数人の職員がこのように去っていきました。

職員が辞めてくことは、利用者や本部から見れば上司に何かある。
そう思われても仕方のないことです。

職員の人数も不足して、徐々に仕事の負担も大きくなっていきます。
何だか空回りしているような、迷いもありました。

理不尽な状況:すべてが言い訳になってしまう

辞める人が出る。
人員不足により、営業活動ができない、そして利用者数が増えない。
そして、会社の評価基準としての売り上げの結果がでません。

会社からの評価は低くなっていきます。

悪循環で、全てが上手くいかない気がしました。
あまりにも理不尽な状況に、誰かに何かを言って楽になりたかったです。

でも、何を言っても言い訳にしかなりません。

人員が不足して、それでも煩雑だった書類を整理して、残業も増えてきます。
売り上げが増えないのに残業をしている。
コストになっている自分の状況がわかっているため、何も言えませんでした。

私は悪くない!

声を大にして、ぶちまけたい想いでいっぱいでした。

でもそれは、人のせいにしているだけになります。
周囲からみれば、言い訳にしかならないのです。
毎日、粛々と仕事をこなすしかありませんでした。

誰からも期待されず、認めてもらえない。
自分の行動すべてが間違っているように思えてきます。

唯一の仕事の支え:利用者との関り

何もかもが上手くいかない毎日に、気が滅入る状況でしたが、
利用者との関りが、日々、仕事を続ける唯一の支えでした。

だから、利用者と関わる時間を意図的に作っていました。
自分が押しつぶされないように、必死だったのかもしれません。

・日々の他愛もない会話
・家庭のことなど相談を受ける

何気ない利用者との関りは、私にとって苦しい状況の中の一本の生命線でした。

会社や上司、周囲の職員から評価をされない日々。
時には恨みを買うような決断をして、陰で悪口を言われる。

そして、結果が全くでない。

仕方のないことでも、やはりつらいものです。
そんな状況で、本当に利用者には救われました。

ついに会社から引導:でも利用者から感謝の手紙が

着任してから、1年がたちます。
結果を出せない私に対して、とうとう会社から引導を渡されます。

それは辞令という、他の施設への異動でした。

何とか立て直そうと必死だったので、残念でした。

悔しい気持ちでいっぱいになっていた私は、利用者へ異動の話を伝えます。

その中で、ある男性の利用者から手紙をいただきます。

その方は、あまりうまくコミュニケーションが取れなかった利用者でした。
送迎車の中でも2人きりになると、お互いに口数が減って
私は少し、気まずい気持ちになっていた方です。

そこに書かれていたのは、思わぬ感謝の言葉でした。

・1年前に管理職が変わり、不安を抱えていたこと
・私が着任して、運営が変わり始めて期待していたこと
・辞めても、これからの活躍を期待していること

最後に
運営が軌道に乗り始めていたと感じていた。それなのにとても残念です。

と締めくくられていました。

その方は、利き手が麻痺で文字が上手く書けませんでした。
その手紙は、一生懸命にパソコンで打った手紙だったのです。

必死に自分の思いをパソコンを使って書いた。
一見、味気ないように見える手紙は、手書きのどんな達筆の手紙よりも暖かく感じました。

私は一方的に、上手くコミュニケーションが取れないと思ってました。
しかし、誰よりも私のことを期待してくれていたのかもしれません。

感動して、家で何度もその手紙を読みなおしました。
一通の手紙でこの1年間が、救われた気持ちになったのです。

本当の理解者は利用者だった

介護の仕事で、誰よりも理解してくれたのは利用者だった。
この1年間で、改めて気づいたことです。

働いていると、会社や上司、同僚など、さまざまな人から評価を受けます。
その言葉に一喜一憂して、つい身内の目ばかりを気にしてしまうこともありますよね。

でも、介護の仕事の本質は、利用者のためにあるものです。
その利用者からの言葉こそが、何よりも大切な評価なのだと、今回の出来事で気づかされました。

出会った男性は、自分のことではなく、施設全体の変化を見てくれていました。
私に何かを求めることもなく、私の働きぶりを見守ってくれていたのです。

管理職として忙しく過ごす日々の中で、深く関わる時間は少なかったです。
でもその方は、私の姿をちゃんと見てくれていた。
そして、施設の未来に期待を寄せ、感謝の言葉をくれました。

結果が出ないこともある。 頑張っても報われないこともある。
それでも、その努力を見てくれている人は、きっとどこかにいる。
私にとっては、それが一人の利用者でした。

介護の仕事は、利用者のためにあります。
その利用者から認められることは、何よりの励みになります。

もちろん、仕事として続けていくには、会社の評価や利益も必要です。
でも、自分のモチベーションを保つためには、「誰かが見てくれている」という実感が欠かせません。

私はこれからも、利用者の姿を見つめながら仕事をしていこうと思います。
その存在が、私の原動力です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました